第10回 受賞作品 2025年

2025年3月10日をもちまして第10回伊豆大島海中フォトコンテストの応募を締め切らせて頂きました。
たくさんの皆さんからご応募頂き本当に感謝しています。
【  一般部門  】  87作品
【  組写真部門  】 34作品
【  動画部門   】 4作品
中村卓哉さんによる厳選なる審査の結果、
第10回伊豆大島海中フォトコンテスト2025の入賞作品が決定しました。
入賞された皆様おめでとうございます!


【 撮影者コメント 】
「安全停止前、遠目に群れが見えたので二手に別れて囲もうと、巻きながら近づいてびっくり!予想を超える数百尾のウスバハギの大群に圧倒されて、水中で大爆笑でした。普段から、魚の頭方向から撮影すること、手が届きそうな距離まで近づくことを心がけていて、今回の会心の一枚を撮影することが出来ました。審査員様のコメントの通り、進行方向に先回りして息を止め気配を潜めて撮影しました。むっちゃ見られてますけど…笑。いつも自由に泳がせてくれるシーサウンドの小川さん、伊豆大島フレンドとバディの皆さんに感謝です。」

【 中村卓哉氏講評 】
「この写真には驚きました。冬に群れていることの多いウスバハギですが、ここまでの数は見たことがありません。近年のイワシの大群にも驚きましたが、これぞ伊豆大島というべきこの海の凄さを感じた一枚です。大群をなんとなく切りとっても絵になると思われがちですが、意外と迫力を出すのは難しいです。冷静にこちらに迫ってくるタイミングを待って、対角構図で画面の奥行きを出しながら、ウスバハギの1匹1匹の表情もしっかり写すことに成功しています。見た瞬間にグランプリ候補はこれだと思えた目を惹く写真でした。」


【 撮影者コメント 】
「このたびは素晴らしい賞を賜り、心より感謝申し上げます。静寂な夜の海の中、こちらを見つめるその瞳は、まるでダイバーの存在を確かめるかのようでした。闇の中に浮かび上がるその儚げで無垢な一瞬を切り取ることができ、その想いが審査員の方に届いたことを嬉しく思います。甲殻類に魅せられ、大島の夜の海へと足を運ぶたびに新たな出会いが生まれます。このペアとの遭遇も、毎回ナイトダイビングにお付き合いいただいている海侍の皆様のおかげです。これからも、大島の光と影の狭間に宿る美しさを探し求めていきます。」

【 中村卓哉氏講評 】
「ウミウシの上で仲良く揃って並んだウミウシカクレエビが愛くるしい表情でこちらを見つめている姿にズキュンと心を撃ち抜かれました。背景を黒抜きにして無駄を削ぎ落としたライティングのおかげで、主役の2匹のエビの表情に視点を集めることに成功しています。エビの大きさの割に被写界深度が深いのはトリミングの効果とセンサーサイズが小さいメリットかもしれませんが、その効果もあり2匹のエビだけでなく、ウミウシの鰓などのディテールも美しく表現されています。非常に集中して被写体に向き合えていると感じた一枚でした。」



【 撮影者コメント 】
「この度は選出いただきありがとうございます。関係者の方々と大島の海と生物たちに感謝いたします。
突然に現れたイワシの大群が頭上をかすめ、帳(とばり)が下りたかのように辺りが真っ暗になりました。闇の切れ目から垣間見えたのは捕食者の影…王者の貫禄でその場を支配しているかのようでした。
伊豆大島の野性の迫力、豊かさに息を飲み圧倒された瞬間でした。」

【 中村卓哉氏講評 】
「圧倒的なシーンをシンプルに2枚で組んだところにセンスを感じます。闇を引き連れて海を漆黒に染めていくというストーリー性も秀逸で、写真は撮るだけではなく、その後ストーリーを紡ぐ楽しみに気付かされます。絵のインパクトもさることながら、組写真ならではの遊び心を感じる素晴らしい作品でした。」


【 撮影者コメント 】
「この度は選出していただきありがとうございます。コメントもいただき光栄です。海の中では青っぽく見える生き物ですが、本当は色鮮やかであることをパステルカラーで表現しました。自分ではこのような素敵な被写体に気付くことは難しいですが、いつも小さな生き物まで見つけてくださるイエローダイブの古山さんには感謝しています。」

【 中村卓哉氏講評 】
「テーマはシンプルな方がより見る者に伝わりやすいという組写真のお手本のような3枚でした。海の中のパステルカラーを探しながら、異なる3色の色合いでまとめながらも写真一枚一枚がとても美しいです。イソギンチャクの蛍光色を活かすようにライティングも非常に優しく、特にイソギンチャクモエビの前ボケの使い方のアイデアが素敵でした。」

【 撮影者コメント 】
「この度は選出いただきありがとうございます。数年前から伊豆大島で潜っているのですが、環境変化が原因なのか、見られる生物・生えものが年々変わっており、色々と考えさせられることもありました。そうした中で、この一年で撮影した伊豆大島の海の日常をこの作品で切り取りました。」

【 中村卓哉氏講評 】
「とにかく映像ひとつひとつのクオリティーが高かったです。編集もシンプルで、曲に合わせたカット割のテンポもよく、動画の中の世界に自然と没入することができました。全体的に自然光をうまく活かしていますが、後半のキラキラと光る白化サンゴに環境へのメッセージも感じます。撮影の技術は言うことなし、後は冒頭の導入シーンにインパクトが欲しいのと、余韻を残すために最後のシーンが白化サンゴでも良かったかなと思います。」

【 撮影者コメント 】
「選んでいただき光栄です。春夏秋冬、伊豆大島でダイビングしてみて海藻がとても豊かだと感じました。特に4月ごろの王の浜のエントリー口付近では、岩についている海藻が波で剥がされて丸くなって、たくさん溜まって漂っているのが非常に幻想的でした。一方で夏には緑色だったり、冬には紫色だったりと季節によって変わる景色とその中で生きる生き物たちを表現したくてこの動画を作成しました。いろいろなシーンを盛り込んだためカット割りが多くなってしまいましたが、一度で見きれない部分は是非繰り返し見て頂ければと思います。次はカメラの固定を意識して動画を撮影したいと思います。ありがとうございました。」

【 中村卓哉氏講評 】
「海藻とともに育まれる伊豆大島の生命のストーリーを優しく紡いでいて心地良い作品です。アクションカムならではのダイバーの泳ぐ目線は、作者の海を見る優しい眼差しとリンクします。写真やコラージュなども効果的に使いながら、最後まで飽きさせない工夫も評価させていただきました。カメラを固定してブレを抑えた静かな海藻の絵も少し見たいなと感じました。それと曲調がゆったりなのでカット割も曲のテンポに合わせて、慌ただしさが出ない工夫をするとさらに良くなると思います。」




【 撮影者コメント 】
「この度は審査員特別賞に選出していただきありがとうございます。普段何気なく見ている海藻の景色から海の変化なども感じられるようまとめました。島民ダイバーとしてこれからも大島の海を楽しみつつ記録していきます!」

【 中村卓哉氏講評 】
「光、色、形、質感、何に惹かれてシャッターを切ったかがグッと伝わる素敵な組み写真でした。伊豆大島の海で当たり前に広がる海藻の景色ですが、近年、地球環境の変化によって失われつつある大切な風景です。素直な構図で海を記録している点も高く評価させていただきました。」


【 撮影者コメント 】
「この度は選出いただき、ありがとうございます。エントリーの時の波飛沫、太陽の煌めきが、とても印象的でした。ガイドしてくださった方々、伊豆大島でのダイビングを誘ってくれ一緒に潜ってくれる仲間たちに、改めて感謝します。」

【 現地ガイド陣 コメント 】
「秋の浜でのエントリーシーンは我々現地ガイド陣にとっては日常の光景ですが、ゲストの皆さんにとっては今から始まるダイビングへのワクワク感が溢れる伊豆大島を代表する光景だと思います。そんな名物シーンを見事に迫力満点に切り撮ってもらいありがたい限りです!」